この度は、本サイト「起業家を支援するNPO法人祭プラス」をご覧頂きありがとうございます。
本サイトでは、「これから起業したい人」を対象にして、自らの体験談も踏まえてご紹介しております。
- 起業するには何をすれば良いのか
- 起業するには何が必要か
- 起業して成功するにはどうしたら良いのか
など、起業する前の段階から起業後のことまで隅々まで触れていますので、これから起業してビジネスを展開していきたい人は、ぜひ本記事を読んで起業家としての知識を蓄えて、成功に近づいていきましょう。
【はじめに】起業するには何を知っておくべき?
起業する目的を持とう
起業すると言っても、「自分自身が何を目的として起業するのか。」というのは、起業する前には知っておくことが必要です。
本記事を読まれている人は、
起業したいから起業する為の方法を知りたい!
と思われていると思いますが、もし自分自身が起業して、
- 将来的にこうしたい!
- こうなりたい!
という「目的」を持っていないなら、起業する前に明確にしておいた方が良いでしょう。
もちろん、目的は明確であればあるほど良いですが、
- お金を稼ぎたい
- 会社員の生活から脱出したい
- このサービスを展開して多くの人に喜んでもらいたい
など、自分自身のモチベーションとなる目的を持って起業すると良いでしょう。
ちなみに、筆者が起業した目的は、お金を稼ぎたいという単純な理由です。
今だからこそ思いますが、もっと明確な理由があって、計画性を持って起業した方が遥かに事業展開スピードは速いですし、不足の事態にも備えれたのかなと思います。
ですので、今から起業したい人は、準備だけはきちんとしておいた方が良いですね。
雇用される側から雇用する側へ
目的同様、
起業する=自分自身が事業主になる
ということですから、これまでの会社員生活とは違い、自らが先頭に立って事業を展開していく必要があります。
もちろん、自分1人でできる事業もありますが、実際に起業をすると周りの協力があってこそ事業が成り立ちますし、場合によっては従業員を雇用して養っていかないといけない場合もあります。
「会社員時代は○○だったから」などというのは、実際に起業するとあまり意味を成さないことが多いですし、事業主になってみないと分からないことも多々でてきます。
自分自身でお金を稼ぐ必要があることを知っておこう
会社員であれば会社内で自分自身に仕事が振り分けされ、与えられた仕事をこなし、毎月一定額の給料がもらえますね。
しかし、起業すれば毎月安定した給料はなく、自分自身でお金を稼いで生活していく必要がありますので、言わば会社員時代にあった「会社という名の後ろ盾」が無い状態になります。
逆に言えば起業すると、会社員時代よりも多くのお金を稼ぐことができる可能性もありますし、会社員時代よりも貧しい生活になる可能性もあるということです。
起業すると「安定」という言葉はあってないようなものですから、安定を求めた生活をしたいのであれば、起業はしない方が良いでしょう。
全ての責任は自分にあることを知っておこう
会社を設立するにしろ、個人事業主として独立するにしろ、自らが始めた事業は全ての責任は自分自身にあります。
会社員であれば、会社が自分自身を守ってくれますが、起業すれば先ほどお伝えした様に「後ろ盾」がありませんので、事業に対する責任も自らが背負う必要があります。
つまり、起業するにはそれなりに覚悟も必要という訳です。
仕事に対して責任を持って取り組むことで、取引先との関係も友好なものにできますし、売上も上がっていきやすいです。
ですので、起業したいと考えている人は、「○○のせいだから」と言った言い訳をせず、身の回りで起きる出来事は全て自分自身に責任があると思って、起業を検討しましょう。
【起業家を支援する】を読んで欲しい方
さて、ここまで起業する前に知っておきたいことを取り上げてきましたが、当サイトは、
【起業家を支援するNPO法人祭りプラス】
です。
主な活動テーマとしては、
- まちづくり
- 観光
- 災害救援
- 経済活動の活性化
上記4つのテーマを中心に活動しています。
そして、本サイトで紹介する内容ですが、
本記事のテーマである「起業するにはどうしたら良いのか?」を含め、
- 起業するにはお金をどうしたら良いのか
- 起業家向けの支援制度は何があるのか
- 実際に起業した人達はどんな事業で起業しているのか
など、主に個人事業主向けのジャンルで紹介しています。
ぜひ本サイトで紹介している内容を購読された上で、起業家としてスタートされると幸いです。
起業するには、まず5つの感情を理解する必要があります
初めて起業する時には、
- お金が稼げる!
- 自由になれる!
- 好きなことができる!
など、様々な面でプラス思考な感情が湧き上がってきてきます。
もちろん、起業する上でプラスな感情はとても必要ですが、想像していた起業生活とは違った現実になることも多々あります。
ですので、これから起業を考えている人は、起業する時に出てくる5つの感情のこと知っておきましょう。
知識不足に対する心配と不安
起業に関することは、基本的には会社員時代に学べないことですので、何を勉強したら良いのか?と不安になっている人も多いでしょう。
例えば、飲食店を開業する場合、「美味しい料理を作れるから起業家として成功できる」という訳ではありません。
事業を継続していく為には、顧客に喜んでもらえることはもちろんのこと、事業利益を追求し、お金を回していく必要があります。
お金が回らなくなると、たちまち事業経営が上手くいかなくなり、最終的には廃業という道を選ばなくてはなりません。
もちろん、実際に起業してみないと分からないことが沢山ある為、ネット等で調べてどうにかできるという訳ではありませんが、会社員時代から、
- 社長はいつもどんな仕事をしているのか
- 会社はどうやって成り立っているのか
- なぜこの売価なのか、利益率はどのくらいなのか
など、最低限必要な知識を学ぶ機会は、意外にも身近にありますので、起業を考えているなら身近なところが学んでいきましょう。
困った時に相談したり、助けてくれる人はいるのかどうかという心配と不安
起業し事業を継続していく為には、やはり相談相手は必要です。
もちろん、誰にでもしていいという訳ではなく、相談をするならすでに起業している人に相談することをおすすめします。
というのも、起業している人でないと自らの経験から解決方法をアドバイスできないからです。
例えば、会社員として働いたことしかない人だと、社長がどういう想いで仕事をしているのかや、事業継続の為に何をしているのかまでは分からないことが多いです。
ですので、事業についての相談先はすでに事業をしている先輩方に相談すると良いでしょう。
ただし、起業する前ですと中々起業している人達に巡り合うことが少ないですので、
- 商工会や同友会に参加してみる
- 経営者の集まり(セミナー)などに参加してみる
などして、繋がりを作っていくと良いでしょう。
また、当サイトを運営している『NPO法人祭プラス』でも、これから起業家として活動されていく人を中心に相談を受け付けていますので、お気軽にご相談下さい。
やろうしていることで、本当にお金を稼ぐことが出来るのかどうかという心配と不安
正直、起業するにはどうすれば良いのかと考えている人で、本当に起業していいのかどうかと最も悩むところが、
やろうとしていることでお金が稼げるのかどうか?
というポイントでしょう。
自らがやりたいことがあり、自らの目標を実現する為に起業をすることは大変素晴らしいことですが、結果的にお金が稼げなければ、事業を継続することができません。
ですので、起業する際には、自らの事業でしっかりと事業計画書は作成しておく必要があります。
また、
- どうやって顧客を集客するのか
- 原価はどのくらいかかり、商品代金からどのくらい利益が上がるのか
- 赤字になった場合にはどうするのか
- 設備投資したお金はどのくらいの期間で回収できるのか
など、具体的な数字を出した上で起業すると、お金の心配も無くなる可能性はあります。
ただし、いくらお金を稼ごうが後ろ盾の無い起業家人生では、お金について考えることが切っても切れないことが多い為、注意しておきましょう。
お金を払えば、すぐに解決できることもあるけど、本当にこれで良いのかどうかという心配と不安
事業をしているとあるのが「クレーム」ですね。
会社員時代に経験された人もいると思いますが、「クレーム」への対応によって、お客さんがリピーターになってくれたり、はたまた悪い評判を広めたりと実に様々です。
しかし、ここで注意したいのが
「お金で解決するのは最後」
であり、なるべくお金以外での解決方法を選ぶべきです。
というのも、お金を払って解決してしまうと、クレームを起こした人は「してやったり」となり、再びクレームを起こした時にお金を請求してくる可能性が高いからです。
逆に、事業者側としても、「お金を払えば解決できる」として、何でもお金で解決しようとするクセが付いてしまいます。
もちろん、お金で解決できることが全て悪いという訳ではありませんが、クレームに対してはお金以外の対応で解説できる様にした方が良いでしょう。
自分自身の気持ちと、どのように向き合うべきかという心配と不安
起業する前や起業した直後は、
「絶対に上手くいく!」
と言った前向きな気持ちでいっぱいですが、いざ時が経てば、
「本当に大丈夫だろうか?…」
などといった、マイナスな感情が出てきて将来に対して不安になったりする人もいます。
もちろん、自分自身に「もうこれしかない!」という想いがあり、全速力で事業を駆け抜けていければ良いですが、全てが全て上手くいくとは限りません。
そして、時には自分自身の気持ちとは裏腹に予想外なことが起きてしまい、立ち止まってしまうことも多々あります。
ここまでいくと精神論になってしまいますが、正直、「もうダメだ…」と思う時こそ、もう少し進めば成功したりもします。
ですので、一度起業したならば、せめて3年位は自分自身で決めたことを諦めずに、全力でやってみることをおすすめします。
もし挫けそうな時には、周りの仲間(起業家)あるいは当祭りプラスにぜひ相談してみて下さいね。
【実践ステップ8】起業するには、まずビジネスモデルキャンバスで整理しよう!
さて、ここまで起業するに当たって、感情のことを紹介してきましたが、ここからは実際に起業するには、どんなことを知っておくべきかを紹介していきます。
もちろん、すでに起業アイデアがあり、ビジネスモデルに沿って事業計画書などが作成できれば良いですが、本記事を読まれている人の中には、とりあえず、
- 起業するにはどんなことが必要なのか?
- 起業するにはどんなビジネスが良いのか?
と言った悩みを抱えている人もいるでしょう。
ですので、ここからはどうやって自分自身のビジネスを見つけていくのか具体的なことを紹介していきますね。
1.起業するには価値を知ろう!
一言に「価値」と言っても、実に様々ありますね。
- 人に対する価値
- 物に対する価値
- 体験で得られる価値
など、人の受取り方によって、価値とは異なります。
しかし、ビジネスをする上での価値とは、以下のことを示します。
ビジネスの本質は、顧客に価値を提供することです。
英語では「バリュー・プロポジション(Value Proposition)」と言います。
顧客は価値を感じなければ、企業が提供する財またはサービスを欲しいとは思いません。
しかもタダではなく、顧客がお金を払ってでも欲しいと思うほどの価値、さらに、企業が適正な利益を確保できる水準の価格を喜んで払ってくれなければいけません。
したがって、あなたのビジネスが顧客に提供している価値は何かということを、真剣に考え抜く必要があるのです。
引用:日経BizGate
つまり、ビジネスをする上での価値とは、
「人に喜んでもらうこと」=価値
となります。
例えば、高級レストランに食事を行く場合、美味しい料理はもちろんですが、接客(サービス)も実に細やかなで、そこまでしてくれるの?と思うほどのことをしてくれて、こちら(顧客)を楽しませてくれます。
もちろん、料理に対する価値もありますが、上記の様に素晴らしい接客(サービス)があるからこそ、高い金額でもお客さんは満足し、お金を払ってくれます。
これは高級レストランのみならず、どの事業にも言えることです。
ですので、起業する際には、自らのビジネスアイデアは他のサービスと何が違うのかといった差別化要素を加えて、顧客が喜んでくれる為の価値を加えていきましょう。
2.起業するにはお客様を知ろう!
起業する上での「お客様」とは、
自らのサービスを利用してくれる
あるいは、
購入してくれる人のこと
を指します。
専門用語的に言えば、「ペルソナ」ですね。
ペルソナのことを簡単に言えば、「自らの商品を利用(購入)してくれる具体的な顧客モデル」のことです。
ペルソナ・マーケティングにおける「ペルソナ」とは、
「企業が提供する製品・サービスにとって最も重要で象徴的な顧客モデルのこと」
と、高井(2014)で定義されている。
このペルソナを効果的に設定することにより、購買者の満足度を飛躍的に増大させることが可能である。
そして、なぜお客様のことを知る(ペルソナ設定)が重要なのかと言えば、具体的な顧客モデルが浮かんでいないと、実際に商品を販売した時に、顧客が購入してくれない可能性がある為です。
結果的に、誰が購入してくれるのかが曖昧なまま、売上が上がらないといったことに成り得ます。
例えば、飲食店で居酒屋を起業したとします。
居酒屋と言えば、お酒を楽しく飲む場所というイメージがありますが、では実際に利用する人はどんな人なのか?で、提供する料理内容でしたり、販売価格が異なってきます。
会社終わりのサラリーマンを狙うのであれば、低価格でお酒の宛てになる料理メニューが増えてくるでしょうし、ビジネスの接待で利用する人を対象にするのであれば、高級なお酒を含め、高級な料理メニューなども増えてくるでしょう。
もちろん、立地場所などの外部的な環境要素も関係ありますが、自らの商品を購入してくれる層を把握しておくことは、起業する上で大切なことです。
基本的なペルソナ設定
さて、先ほど触れたペルソナについてですが、ターゲット層の整理とも言えます。
そして、基本的な項目は以下です。
項目 | 内容 |
基本情報 | 性別、年齢、居住地等 |
職種 | 大学、業態、仕事内容等 |
人間関係 | 家族構成、恋人/配偶者、子どもの有無 |
生活パターン | 平日/休日の過ごし方 |
価値観 | 性格、ものに対しての考え方 |
自分自身の課題・チャレンジしたいこと | 仕事、将来像、生活の充実感 |
趣味 | インドア派、アウトドア派など |
ネット利用状況 | ゲームをするのか、音楽を聴くのかなど |
情報の入手方法 | ネット、本、口コミ、友人からなど |
持ち物 | 普段持ち歩いているものなど |
上記の左側の項目に当てはめていき、自らの事業を利用してくれる具体的な顧客モデルを想像していきましょう。
6W2Hを活用する
また、実際にお客様を知ろうと言っても、初めて起業する人であれば基準が無い為、中々具体的な顧客モデルを想像できないかもしれません。
そこで活用したいのが「6W2H」です。(5W1Hや7W2Hなど多数あり、事業内容によって異なりますが、起業する上での基本は6W2Hです)
6W2Hを紐解いていくと、以下に表の様になります。
英語 | 日本語 | 具体的な内容 |
When | いつ | 会社終わり、結婚式、DIYの為、等 |
Where | どこで | 店舗で、Web上で、自宅で、等 |
Who | 誰が | 男性が、子どもが、運営側が、等 |
Whom | 誰に | 女性に、家族に、友達に、等 |
What | 何を | 花束を、料理を、知識を、等 |
Why | なぜ | 喜んでもらう為、お腹を満たす為、スキルアップの為、等 |
How | どのように | 料理を作る、セミナーで教える、等 |
How much | いくら | 料金設定 |
もちろん、具体的な内容を細かくすればもっと具体的な内容になりますが、基本的に上記に当てはめて、具体的な顧客モデルを思い浮かべてみると良いでしょう。
3.起業するにはコミュケーション方法を知ろう!
ここまで、起業していく為に必要な「価値」「お客様」のことについて紹介してきましたが、続いては「コミュニケーション方法」です。
コミュニケーションとは、一般的に「人と接すること」を指しますね。
もちろん、間違いではありませんし、コミュニケーションの意味を調べると以下の様に記載されています。
1 社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。「コミュニケーションをもつ」「コミュニケーションの欠如」
2 動物どうしの間で行われる、身振りや音声などによる情報伝達。
[補説]
「コミュニケーション」は、情報の伝達、連絡、通信の意だけではなく、意思の疎通、心の通い合いという意でも使われる。
「親子の―を取る」は親が子に一方的に話すのではなく、親子が互いに理解し合うことであろうし、「夫婦の―がない」という場合は、会話が成り立たない、気持ちが通わない関係をいうのであろう。
引用:goo辞書
つまり、先述した様にコミュニケーションとは、
「人と人とが通じ合う情報伝達」
と言えます。
では、起業する上でなぜコミュニケーションが大切かと言えば、事業を成功させる為には、人との付き合い方が非常に大切だからです。
というのも、1人で起業して事業を行っていくにしろ、購入してくれるのは人であり、人がいなければビジネスは成り立ちません。
そして、ネットビジネスをするにしても、最終的には人が購入してくれてこそ売上が発生する為、対面で顧客が見えていなくても、文章を読んでくれていたり、映像を視聴してくれているのも人ですね。
本記事を執筆しているのも人であり、私が伝えたいことを読んでくれているのもあなたですね。
(読んで下さりありがとうございます。)
ですので、起業をするにあたって人との繋がりは切っても切れません。
もちろん、顧客に対してのコミュニケーションだけでなく、事業の目標に向かって、部下や仕事仲間と共に取り組むコミュニケーションもありますから、起業するにはコミュニケーションは大切にしていきましょう。
4.起業するには販売場所について知ろう!
さて、ここまでは起業する為に大切な「人」に重点を置いて紹介してきましたが、続いては「販売場所」です。
販売場所と聞くと、「店舗」を思い浮かべる人が多いと思いますが、何も販売場所は店舗だけではなく、ネット上でも販売できます。
具体的に、販売場所の違いについて以下にまとめてましたのでご覧下さい。
店舗 | ネット | 移動販売 | |
時間的制限 | 営業時間内のみ | 24時間365日 | 営業時間内のみ |
場所的制限 | 来店が必要 | いつでも閲覧可能 | 訪問型/移動型 |
初期費用 | 改装費など高コスト | 低コスト | 訪問型は低コスト 移動型は高コスト |
固定費 | 家賃などがかかる | 月額利用費のみ | 訪問型は低コスト 移動型は交通費などがかかる |
在庫リスク | 常に在庫を抱えている状態 | 業種にもよるが、受注生産可能 | 日による |
利益率 | 低くなりやすい | 高くなりやすい | 高くなりやすい |
接客方法 | 対面式 | 間接的 | 対面式 |
集客方法 | チラシや看板など地域密着型 | ネット広告やSNSなどを活用したターゲットを絞った集客 | 地域密着型+ターゲットを絞った集客 |
事業例 | 飲食店、美容院など | 通販サイト、アフィリエイトなど | キッチンカー、コンサルタント、出張料理人など |
上記の表を見て頂いても分かる通り、どこで商品を販売するのかによって、かかるコストや集客方法などの違いがあります。
近年では、飲食店を開業せずにキッチンカーや出張料理人などで独立する人も増えていますので、起業するにあたって、自分自身の事業内容がどの販売場所を利用した方が売上に繋がりやすいのか、をきちんと把握しておきましょう。
5.起業するにはお金のもらい方について知ろう!
続いて、起業する上で大切な「お金のもらい方」についても知っていきましょう。
会社員時代ですと、給料という形で毎月決められた日に、指定の銀行口座に振り込まれる人が多いと思いますが、事業となると、お金のもらい方は会社員時代とは全く異なります。
起業し事業の売上となるまでの一般的な流れが以下です。
1.顧客が仕事の依頼を検討される ↓ 2.お見積り書を作成する ↓ 3.合意されたら仕事を開始 ↓ 4.納品し、請求書の作成 ↓ 5.指定日に指定の銀行口座に振り込まれる |
上記の流れが、事業主のお金のもらい方です。
もちろん、飲食店などの店舗ビジネスであれば、顧客から直接代金をもらい、その日の売上になるケースもありますし、クレジット払いですと翌月末入金になるケースもあります。
取引先からお金が振り込まれない時
ここで注意しておきたいのが、取引先からお金が振り込まれないケースです。
私も経験ありますが、納品物を納品したにもかかわらず、取引先が飛び、お金が振り込まれず、連絡も取れない状況になった場合です。
起訴しようにも、請求金額よりも起訴する金額の方が高くつき、結果的に流れてしまい、お金が振り込まれないということになることもあります。
上記のことを防ぐ為には、先払いあるいは請求金額の半分(1/3)を先に振り込まれたのを確認してから、仕事を開始するというやり方が良いでしょう。
もちろん、取引先と友好な関係を築き、揉めない方が良いですが、ビジネスである以上、先払いにしてもらう方が、仕事を受給する側としては安心ですね。
ですので、起業した際には、会社員時代とは異なり、毎月決まった日にお金がもらえるということではありませんので、取引先とどの様にしてお金をもらうのかは、事業を始める際に決めておきましょう。
6.起業するには資産について知ろう!
多くの人が資産=家、車、土地などを思い浮かべるかと思いますが、起業した場合の資産は自らが手掛けている事業そのものも資産と成り得ます。
もちろん、売上があることが大前提ではありますが、上場企業の様に東証に上場すれば、一般投資家から投資をしてもらえる為、株価が上がれば自身が保有している株数によって、資産が変動していきます。
また、上場を目的としていなくても、会社そのものに価値があれば、会社を売って資産を作ることも可能です。
ニュースなどでよく目にする、会社売却(M&A)ですね。
会社員時代には聞き慣れない会社売却(M&A)ですので、
- 難しそう…
- どうやってするのか分からない…
などと思われるかもしれませんが、現在はM&Aができるマッチングサイトもありますので、比較的M&Aはしやすくもなっています。
資産は賃借対象表(B/S)で出してみよう
賃借対象表とは、いわゆる企業の財務状況を知る為に必要な表のことです。
資産になる項目は、下記の3点であり、
- 流動資産
- 固定資産
- 純資産
負債となる項目は、下記の2点です。
- 流動資産
- 固定資産
起業したての頃は、売上よりも負債の方が多い場合がありますが、起業して半年位経てば、売上も経ち、より詳しい貸借対照表もより具体的になってきます。
貸借対照表と合わせて、損益計算書(P/L)も併せて知っておくと、より自身の事業の内面が見えますので、
- 現在の事業がどういう状況であるのか?
- 資産はどの位あるのか?
を知る意味でも、起業する際には知っておくと良いでしょう。
7.起業するにはパートナー(協力者)について知ろう!
起業とは1人でできるものの、やはりパートナー(協力者)がいると、事業の拡大スピードは速く、時には意見をぶつけ合いながらでも、お互いを高めていくことができます。
しかし、ここでいうパートナーとは、何も同級生や友達である必要はありません。
仕事をする上で、お互いが出来ないことをお互いで補えることができる人のことを言います。
正しい見つけ方というのはありませんが、一緒に仕事をしていく中で見つかることも多いですね。
例えば、元々同じ会社に勤務していた同僚や先輩、部下など。
筆者も今では多くのパートナーと共に仕事をしていますが、起業した際には1人でした。
どうやってパートナーを見つけたかと言えば、これから起業を考えている人が集まった起業家スクールに通ったり、経営者が集まる会に積極的に参加し、交流を深めている内にパートナーになっていたというケースもあります。
また、SNSを活用して県外の同じ業態でビジネスをしている人達と交流して、「一緒に仕事ができると良いですね」という会話から、パートナーになったケースもあります。
ですので、一概にこうすればパートナーに出会えるという訳ではありませんが、積極的に外部の起業家と交流を深めていけば、パートナーも見つけやすくなるでしょう。
下記の記事では、学生向けのパートナーの見つけ方ではありますが、すでに社会人である人にも共通した見つけ方もありますので、ぜひ参考下さい。
8.起業するには支払いについて知ろう!
起業をすると、売上を経てることもそうですが、取引先に支払いをして、お金を回すことも大切です。
会社員時代の支払いと言えば、コンビニなどで買い物をした際に支払うお金や、家賃、光熱費などですが、起業した際には、取引先に支払うケースが増えてきます。
基本的に、企業と取引する際には、
○○締め○○日払い ※例:月末締め翌25日払い、月末締め翌月末払い(振込日が土日祝日の場合は、翌週明け)など |
と決められていますが、自身が支払いをする場合には、事前に「○○締め○○日払い」と決めておくと良いです。
逆に、取引先からお金を支払われる場合には、○○締め○○払いと決められている為、交渉が決まった際に確認しておきましょう。
ここで注意しておきたいことが、対面払いでない限り、すぐにはお金が手元に来ないことです。
飲食店などのBtoCビジネスですと、商品に対してすぐに代金が支払われますが、BtoBビジネスですと、○○締め○○払いと決められていますので、お金を回す際には注意しましょう。
ニュースなどで「黒字倒産」となる理由が、上記の様に、お金が入ってくる時期があるにもかかわらず、取引先への支払いが先に来て、現金が手元に無く支払いができずに、倒産してしまうケースです。
商品売買の決済は、通常1か月 – 2か月ないし3か月後の決済となり、その間は利益は計上されても現金は入ってこない。
その間に経費の支払いなどにより資金繰りが困難となることで、黒字倒産に陥る。
引用:Wikipedia
ですので、起業する際には、支払いを含めたお金をどう回していくのか注意しておきましょう。
起業するには必要なものを準備してから開業する必要があります!
続いて、起業する為には具体的に何をしなければならないのかという部分に触れていきましょう。
起業すると言っても、実際の手続きがありますので、きちんと起業する為に必要なものを準備した上で手続きをしておきましょう。
簡単に説明すると、以下の通りです。
- 開業から1ヶ月以内:開業届を提出する
- 開業から15日〜1ヶ月以内:事業開始等申告書(個人事業税)
- 開業から2ヶ月以内: 青色申告承認申請書
1年前からの表で記載すると、以下の通りです。
1年前 | 起業のコンセプトや事業計画を作成 |
6ヶ月前 | 店舗を構える場合は店舗の物件探し、開業資金の試算 |
5ヶ月前 | 資金の借入の準備 |
3ヶ月前 | 店舗取得、外装・内装工事の設計・施工開始 |
2ヶ月前 | 厨房設備・什器備品搬入、メニューの決定、仕入れ先の確保 |
1ヶ月前 | 従業員採用、広告準備、看板設置、食品衛生責任者の資格取得、保健所の営業許可申請、開業届を出す |
1週間前 | プレオープン |
もちろん、必ずしも上記の通りに進めなければならないという訳ではありませんが、「いつ開業するのか」という日から逆算して日程を決めていくと良いでしょう。
より具体的なことについては、下記の「個人事業主が起業前(後含む)に必要なものとは?」で記載していますので、ご覧下さい。
起業する際によくあるお悩みQ&A
起業したいけどアイデアがないのですがどうしたら良いですか?
起業アイデアが無い場合は、自分自身が興味あること(趣味含む)をビジネスにされてみるのもあります。
あるいは、「これがあったら人の役に立ちそう」という小さなきっかけが、起業アイデアに繋がることも多々あります。
ですので、起業したいけど起業アイデアが無い人は、身近なところから探してみるのもが良いかもしれませんね。
また、下記の記事では、具体的な起業アイデアをジャンル別に記載していますので、参考までにご覧下さい。
起業するにはどんなスキルが必要ですか?
起業する上で最も大切なスキルは「自らが決めたビジネスを続けるスキル」と言えるでしょう。
なぜ?と思われるかもしれませんが、起業してもすぐに成果が出る訳ではなくある程度続けないと、信頼も得られませんし、売上も上がりません。
中には起業してすぐに成果を上げれる人もいますが、全員がそうではありません。
私の経験談で言いますと、事業の軌道が乗り始めたのは、起業して1年経過した後からです。
起業して1年間は正直赤字まみれでしたが、辛い時期を乗り越えたからこそ、独立して3年目を迎えれているのだと思っています。
ですので、「決めたビジネスを続ける」ことは、起業家にとって大切なスキルと言えるでしょう。
その他必要なスキルについては、下記の記事で主婦の方を例に具体的に紹介していますので、ご覧下さい。
資本金となるお金がないのですがどうしたら良いですか?
結論から言えば、資本金は必ずしも必要ではありません。
資本金が無くても、日本政策金融公庫や銀行などからお金を借りて起業することも可能ですし、お金が無くても、ネットビジネスで起業すれば、店舗ビジネスに比べて低コストで起業できます。
もちろん、銀行などから借入をした場合には、返済していく必要がある為、ある程度の自己資金があった方が良いですが、資本金は必ずしも必要という訳ではありません。
ですので、もしお金が無いけど起業したいという想いが強い人は、下記の記事を見て自分自身に合った資金調達方法を選んでみて下さいね。
確定申告はどうしたら良いですか?
起業すると、必ずしなければならないことに「確定申告」がありますね。
確定申告については、
- 税理士にお願いするやり方
- 自らやるやり方
がありますが、起業1年目は自ら確定申告をされることをおすすめします。(事業規模により1年目から税理士にお願いした方が良い場合もあります)
というのも、事業の経営状態を知るのも社長の仕事ですし、税理士と今後付き合いをしていく際にも、何が経費になるのかを把握しておく必要があるからです。
現在は、会計ソフトのfreeeや、やよいのオンライン会計ソフトを使用すれば、項目に従って入力すれば比較的楽に確定申告書類を作成できますので、確定申告の時期になったら導入して使用されると良いでしょう。
起業するには資格が必要ですか?
結論から言えば、起業する上で資格は必ずしも必要という訳ではありません。
逆に、専門職を除いて特に資格が必要のないビジネスであれば、資格を持っていない社長も多いです。
ですが、やはり資格は「あった方が良い」というのが正解かもしれませんね。
資格があると、「この人は○○の専門家」という認知をされやすく、ビジネスをする上で信頼を獲得しやすくなるからです。
ただし、資格があるからと言って、お客様満足度が向上する訳ではありませんので、あくまでも資格については「あった方が良い」という程度に抑えておきましょう。
※業種によっては、資格が無ければ起業(開業)できない事業もありますので注意しましょう。
下記の記事では、起業する上での資格についてより具体的に紹介していますので、ご覧下さい。
起業するならどんな勉強をしたら良いですか?
結論から言えば、起業する上での勉強は「経験すること」です。
失敗をしたくないと思っていても、自分自身が思っていることは逆のことが起きることはしばしばあり、経験したことで乗り越えれることも多々あります。
後は、同じ分野で活躍する先輩方に話し聞くというのも良い勉強になります。
起業して成功する為には、卓上で起きていることばかりに目を向けるのではなく、現場からでしか分からないことも多数ありますので、起業して成功したいと思うなら、トライ&エラーあるいはPDCA(計画、実行、評価、改善)を繰り返して、成長していきましょう。
下記の記事では、それぞれの分野で成功している人の成功例を記載していますので、「どうやれば成功するのか」という視点を踏まえてご覧下さい。
起業するには-まとめ
ここまで「起業するにはどうすれば良いのか」というテーマについて紹介してきましたが、本サイト「起業家を支援するNPO法人祭プラス」では、起業する上で大切なことを、
- 個人事業主編
- 飲食店編
- 大学生編
- ネット編
- 女性編
- 主婦編
上記6ジャンルに分けて紹介しています。
自らのビジネスモデルに当てはめて、起業して成功する為に、ぜひ知識を付けて起業して下さいね。
また、NPO法人祭りプラスでは、これから起業したい人を対象にした相談も受け付けていますので、ぜひお気軽にご相談下さい。
これから起業したい人なら知っておきたい情報発信中!
単純に起業すると言っても、会社員時代とは違い、
- 事業を継続していく為の考え方や責任の取り方
- 事業を発展させていく為の取り組み方
- 売上に繋げていく為にはどうすれば良いのか
- 集客はどうしたら良いのか
など、内外に起こる出来事を考え、戦略に事業を行っていく必要があります。
しかし、ほとんどの人が「自分は成功するから」と起業前は夢や希望に満ちていますが、実際に起業すると
- あれ?思った以上に人が来店してくれない…
- 売上が上がらない…
- お金どうしよう…
など、厳しい現実を見てしまうことがほとんどです。
そこで、私達起業家を支援するNPO法人祭プラスでは、起業する為に役に立つ情報をLINE@にて無料発信しています。
また、私自身インターネットに準じて早20年!
通販サイトからネット集客、ネットで売上を上げる為に、誠意を尽くしており取り組んでいます!
ですので、もしお困りの人はお気軽にご相談下さい^^
※すでに起業している人でも、ご相談を受け付けていますので、お気軽にご相談下さい^^